コウモリの繁殖期・冬眠期はいつ?追い出しのベストシーズン

コウモリの繁殖期・冬眠期はいつ?追い出しのベストシーズン

※本ページにはプロモーションが含まれています

害獣駆除情報メディア編集部

害獣駆除業者の比較・料金情報を専門に扱うメディア。掲載する数値は各社の公式サイトで一次確認したものだけに限り、確認できない実績値は載せません。鳥獣保護管理法・廃棄物処理法など関連法令の最新情報もあわせて発信しています。

「コウモリの追い出しは春(4〜6月)が良い」「秋(9〜10月)も次善」——多くの駆除業者コラムが結論だけを並べています。しかしなぜその月なのかを、コウモリ自身の生殖生理から日付で説明している記事はほとんどありません。

この記事では国立環境研究所のデータをもとに、アブラコウモリの繁殖サイクルを日付で追い、なぜ「8月中旬」が追い出しの境界線になるのかを出産日からの逆算で解説します。今の時期に追い出していいのか、自分で判断できる材料を出典付きで提示します。

アブラコウモリの繁殖サイクル──「遅延受精」という仕組み

国立環境研究所 侵入生物データベースのアブラコウモリの項には、「10月に交尾」「冬眠終了後、4月末に排卵されて受精」「妊娠期間は70日程度」という生殖生理が明記されています(出典:国立環境研究所 侵入生物データベース「アブラコウモリ」)。

ポイントは、交尾(10月)と受精(4月末)の間に半年以上のズレがあることです。メスは秋の交尾で受け取った精子を体内に貯めたまま冬眠に入り、冬眠から覚めた直後の4月末になってはじめて排卵・受精します。この仕組みは「遅延受精」と呼ばれ、多くのコウモリ類に共通する繁殖戦略です。

アブラコウモリの繁殖サイクル(遅延受精)タイムライン10月に交尾し精子を体内に貯精したまま冬眠。冬眠明けの4月末に排卵・受精し、妊娠期間は約70日。4月末起点で70日を足すと出産は6月末〜7月上旬ごろになる。その後の巣立ちまでの期間は一次データを確認できていない。10月:交尾(精子を体内に貯精)11月〜3月ごろ:冬眠(受精はまだ起きない)4月末:冬眠明け・排卵と受精(起点日)妊娠期間 約70日(4月末起点で計算)出産:6月末〜7月上旬ごろ(計算結果)授乳・巣立ちにかかる週数の一次データは未確認。巣立ち完了時期は次の見出しで別途整理します。
交尾・受精・妊娠期間の数値は国立環境研究所 侵入生物データベースの記載にもとづく。「出産:6月末〜7月上旬ごろ」は4月末を起点に70日を加算した計算結果であり、個体差により前後します。

つまり、「妊娠中のコウモリ」は4月末から6月末〜7月上旬まで存在し得るということです。この期間に追い出しを行うと、母体だけでなく体内の胎児にも影響が及ぶため避けるべき期間になります。

なぜ「8月中旬」が追い出しの境界線になるのか──出産日からの逆算

前章の妊娠期間の計算から、出産のピークは6月末〜7月上旬ごろと推定できます。ここで問題になるのが、生まれた子コウモリが自力で飛べるようになるまでの期間です。

この「授乳・巣立ちにかかる正確な週数」を示す一次データを、当サイトでは確認できていません。推測で埋めることはせず、確認できている事実だけを積み上げます。競合上位記事に共通する見解として、駆除・追い出しの適期は春(4〜6月、冬眠明け・繁殖前)と秋(9〜10月、子コウモリ独立後)とされ、避けるべきは夏(7〜8月、子育て中で幼獣が巣に残る)と冬(11〜3月、冬眠中で忌避剤が効きにくい)です(出典:おうちのミカタ「コウモリ駆除の時期」)。

出産が6月末〜7月上旬ごろに起きるという計算結果と、「夏は子育て中だから避ける」という業者側の共通見解を重ねると、子コウモリが巣立つのは7月中旬〜8月中旬ごろにかけてと考えるのが整合的です。「8月中旬以降が適期」という目安が繰り返し登場するのは、この出産時期からの巣立ち期間を織り込んだ結果だと推測できます。ただしこの巣立ち期間そのものを日数で明記した一次資料は見つかっていません。「8月中旬」を絶対の境界線として扱うのではなく、現地調査で巣内に飛べない子がいないかを確認したうえで、実際の施工時期を決めることが最終的な判断基準になります。

今すぐ判断する:追い出していい時期かどうかのフローチャート

「今月はもう追い出していいのか」を、月だけでなく今の状態で確認できるように整理しました。

コウモリの追い出しを今すぐ行っていいかの判断フロー冬眠中でないこと、妊娠中・子育て中でないこと、飛べない子が巣にいないことの3条件がそろえば追い出し可能。ひとつでも該当すれば時期を待つか業者の現地調査で個体の状態を確認する。Q1. 今は冬眠期(11月〜3月ごろ)かはい →待つ(忌避剤が効きにくく閉じ込めの危険)Q2. 妊娠期(4月末〜6月末ごろ)かはい →待つ(母体・胎児への影響を避ける)Q3. 巣に飛べない子がいる可能性はあるかはい/不明 →業者の現地調査で確認してから判断3つとも「いいえ」なら追い出し可能目安は7月中旬〜10月ごろ(要現地調査)寒冷地は時期がずれる可能性あり冬眠期間が長い地域では各段階が後ろへずれる可能性がある(一次データ未確認)
Q1・Q2の月の目安は国立環境研究所のデータと競合各社の解説記事の共通見解にもとづく。Q3は現地調査で個体数・子の有無を確認する工程で、コウモリ駆除業者おすすめ|追い出し方と法律で解説している手順のステップ1にあたります。

コウモリを「追い出す」(窓を開ける、忌避剤・音・光で外へ誘導するなど非致死的な方法)だけであれば、鳥獣保護管理法上の許可申請は不要です。許可が必要になるのは、コウモリを捕獲・殺傷する場合です。この整理は複数の駆除業者コラムで一致していますが、業者側の解説であり一次法令ソースそのものではない点には留意してください(出典:KPCサービス「コウモリの追い出しは違法?」)。

無許可で野生鳥獣を捕獲した場合の罰則は、鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律で「1年以下の拘禁刑又は100万円以下の罰金」と定められています(環境省の公式ページでは同じ罰則を「懲役」と表記していますが、これは令和7年6月1日施行の刑法改正で拘禁刑に一本化される前の表記が残ったものです。出典:環境省「鳥獣の捕獲等に関する制度」)。詳しい罰則の整理や、無資格での駆除リスクについては害獣駆除は自分でできる?業者依頼との比較で解説しています。

夏に無理に追い出すとどうなるか──巣に取り残された幼獣の末路

「早く追い出したい」という気持ちから、夏(7〜8月)に忌避剤を焚いて侵入口をすぐ塞いでしまうケースがあります。しかしこの時期は前述のとおり子育て中の可能性が高く、飛べない子だけが巣に取り残されるリスクがあります。

取り残された幼獣は母親からの給餌を受けられず、数日以内に餓死します。死骸は建物内で腐敗し、強い獣臭が壁の内側から漏れてくる、ハエ・ダニなどの害虫が大量発生するといった二次被害につながります。しかも死骸は壁内や屋根裏の奥深くにあることが多く、発見・撤去には壁や天井の一部を解体する必要が生じる場合もあります。「追い出し工事は終わったのに、数日後から異臭がする」という相談の多くは、この取り残しが原因と考えられます。

これを避けるには、封鎖前に出入りする個体の数と行動を夕方〜夜間に観察し、全個体が外に出たことを確認する工程を省かない業者を選ぶことが重要です。

地域差についての注意──寒冷地は適期がずれる可能性

ここまでの月の目安(4月末受精・6月末〜7月上旬出産・8月中旬以降が適期)は、特定の地域に限定した数値として公開されているものではありません。気温によって冬眠に入る時期・明ける時期が変わることを踏まえると、寒冷地では冬眠期間が長くなり、受精・出産・巣立ちの各段階が全体的に後ろへずれる可能性が考えられます。

ただし、この地域差を具体的な月数・週数で示した一次データは、当サイトでは確認できていません。北海道・東北など寒冷地にお住まいの場合は、本記事の月の目安をそのまま当てはめず、現地調査で個体の状態を確認したうえで施工時期を判断してください。暖かい地域であっても、最終的な判断基準はカレンダーではなく「今、巣の中に何がいるか」です。

時期の判断がついたら──現地調査を依頼する

月の目安がついても、実際に巣の中に子が残っているかどうかは自分の目で確認するのが難しい場合がほとんどです。害獣駆除のレスキューハウスは事前調査・お見積りが無料で、コウモリの追い出しから侵入口の封鎖までを公式に5工程で説明しています(出典:レスキューハウス公式サイト)。時期に迷う場合は、まず現地調査だけを依頼して個体の状態を確認するのが安全です。業者ごとの料金・保証年数の違いは害獣駆除の料金相場、駆除の手順全体はコウモリ駆除業者おすすめ|追い出し方と法律で詳しく解説しています。

 レスキューハウスに無料相談する 

よくある質問(FAQ)

Q. 妊娠中(4月末〜6月頃)のコウモリを追い出しても法律的・実務的に問題ありませんか?

A. 追い出し行為自体(忌避剤・光・音で外へ誘導するなど、殺傷を伴わない方法)は鳥獣保護管理法上、許可なく行っても違法ではありません。ただし実務上は避けるべきです。国立環境研究所 侵入生物データベースによれば、アブラコウモリは冬眠明けの4月末に受精し、妊娠期間は約70日。単純計算で出産は6月末〜7月上旬ごろになります。この時期に追い出すと、飛べない胎児・新生子を巣ごと外へ出せず、母親だけが外に出て子が巣に取り残される可能性があります。取り残された子は餓死し、悪臭や害虫発生の原因になります。追い出しは出産が落ち着いてから行ってください。

Q. 巣の中に赤ちゃんコウモリがまだ飛べない状態で、誤って入口を塞いでしまったらどうなりますか?

A. 親コウモリだけが外に出られ、飛べない子は巣の中に閉じ込められます。給餌を受けられなくなった子は数日で餓死し、その死骸が腐敗して強い異臭を放つほか、ハエやダニなどの害虫が大量発生します。さらに、結果的に巣内で個体を死なせてしまうと鳥獣保護管理法上の「捕獲等(殺傷)」に該当する可能性も否定できません。封鎖前には必ず、飛べない子がいないかを現地調査で確認する工程が必要です。

Q. 追い出し作業自体に、自治体や都道府県への許可申請は必要ですか?

A. 忌避剤・音・光などでコウモリを外へ誘導するだけの「追い出し」であれば、鳥獣保護管理法上の捕獲等の許可申請は不要です。許可が必要になるのは、コウモリを捕まえたり殺傷したりする場合です。ただしこれは複数の駆除業者の解説記事で共通して説明されている整理であり、当サイトで法令の条文そのものから直接この線引きを確認できたわけではありません。判断に迷う場合は、施工前に自治体の鳥獣保護担当窓口に確認することをおすすめします。

Q. 冬眠中(11月〜3月ごろ)にコウモリの気配に気づいた場合、すぐ追い出し作業をしてよいですか?

A. おすすめしません。競合各社の解説記事でも、冬眠中は忌避剤や燻煙による追い出しの効果が出にくい時期とされています。また冬眠中の個体は動きが鈍く、無理に追い出そうとすると建物内で凍死・餓死させてしまうリスクがあります。冬眠がいつ始まりいつ終わるかを正確に示す一次データは当サイトでは確認できていないため、「11月〜3月ごろ」は競合記事の共通見解にもとづく目安です。この時期に気づいた場合は、まず現地調査で個体の状態を確認し、動きが活発になる時期を待って施工するのが安全です。

Q. 一度追い出したのに、翌年また同じ場所に戻ってくることはありますか?その場合、再侵入防止のタイミングはいつが適切ですか?

A. あります。追い出しだけで侵入経路を物理封鎖しなければ、翌シーズンに同じ個体または別の個体が再び入り込む可能性があります。再侵入を防ぐには、追い出し後の侵入経路封鎖までを同じタイミングで完了させることが重要です。封鎖のタイミング自体も、巣立ち後で冬眠開始前という条件は初回の追い出しと同じです。毎シーズン、追い出し→出入り確認→侵入経路封鎖という一連の手順で対応してください。

Q. 住んでいる地域(寒冷地・温暖地)によって、追い出しの適期の月がずれることはありますか?

A. 可能性はありますが、当サイトでは地域差を裏付ける一次データを確認できていません。国立環境研究所 侵入生物データベースが示す「10月交尾・4月末受精・妊娠約70日」という生殖生理は全国共通の値として公開されていますが、冬眠に入る時期・明ける時期は気温に左右されるため、寒冷地では冬眠期間が長引き、出産や巣立ちの時期が全体的に後ろへずれる可能性は考えられます。北海道・東北など寒冷地にお住まいの場合は、本記事の「8月中旬以降」という目安をそのまま当てはめず、現地調査で個体の状態を確認したうえで施工時期を判断してください。

追い出しのタイミングを、今日から自分で判断する

「春か秋がベスト」という結論だけを覚えるのではなく、「なぜその時期なのか」を出産日からの逆算で理解しておくと、目の前の状況が適期かどうかを自分で判断できるようになります。

  • 交尾は10月、受精は冬眠明けの4月末(遅延受精):国立環境研究所のデータで確認できる事実
  • 妊娠期間は約70日 → 出産は6月末〜7月上旬ごろ:4月末を起点にした計算結果
  • 巣立ちの正確な週数は一次データ未確認:「8月中旬以降」はこの空白を埋める確定情報ではなく、競合各社の共通見解と整合する目安
  • 最終判断は「今、巣に何がいるか」:冬眠中の個体・飛べない子の有無は現地調査でしか確認できません

この記事の判断フローで「待つ」に該当した場合は時期を空け、「追い出し可能」に該当した場合も、現地調査で個体の状態を確認してから施工に進んでください。

 レスキューハウスに無料相談する