害獣駆除の料金相場|公式に公開されている価格だけを集めた【2026年】

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「害獣駆除の相場」を検索すると、6万〜30万円と書いてある記事、1万円台からと書いてある記事、15万円からと書いてある記事が並びます。どれかが嘘というわけではありません。各社が価格を提示する「単位」がそもそも違うため、集めた数字がかみ合っていないのです。
この記事では、まずその食い違いの正体を説明したうえで、2026年8月11日時点で各社の公式サイトに実際に掲載されていた価格だけを並べます。編集部の推定値や、出典をたどれない「相場」は載せていません。あわせて、見積書のどこを見るか、契約後に高額請求を受けた場合に使える制度までまとめます。
業者そのものの比較は害獣駆除業者ランキング、比較の切り口は害獣駆除業者比較をご覧ください。
なぜ「害獣駆除の相場」は記事ごとに違うのか
害獣駆除業界には、価格の提示方式が4種類あります。同じ「ネズミ駆除」でも、面積で課金する会社、害獣の種類で最低価格を決める会社、出店者が自由に値付けするプラットフォーム、そもそも金額を公開しない会社が混在しています。
したがって、「害獣駆除は◯万円が相場」という一文には、ほとんど意味がありません。意味があるのは次の3つです。
- あなたの害獣が、公開価格の何番目に高いか(害獣ごとの順序関係は業界共通です)
- 提示された金額が、何の単位で計算されているか(総額か、㎡単価か、最低価格か)
- その金額に、清掃・消毒・封鎖・修繕のどこまでが含まれているか
公式に価格を公開している3社の掲載価格
当サイトが掲載している8社のうち、問い合わせ前に金額の手がかりが得られるのは3社です。以下はいずれも2026年8月11日に各社の公式ページを実際に取得して確認した数値で、編集部による推定は含みません。
害獣駆除110番 — 害獣別の税込最低価格(6区分)
| 害獣 | 公式掲載の最低価格(税込) | ネズミを1としたときの倍率 |
|---|---|---|
| ネズミ・害鳥 | ¥22,000〜 | 1.00 |
| コウモリ | ¥28,600〜 | 1.30 |
| モグラ | ¥30,000〜 | 1.36 |
| ハクビシン | ¥33,000〜 | 1.50 |
| イタチ | ¥39,600〜 | 1.80 |
| アライグマ | ¥49,500〜 | 2.25 |
害獣ごとの順序関係を把握するのに最も使える表です。ネズミが最も安く、アライグマがその2.25倍。この順序は施工の難度(捕獲の可否・法的手続き・侵入口の大きさ・清掃範囲)を反映しており、どの業者に頼んでも大きくは変わりません。もし「ネズミよりハクビシンのほうが安い」という見積もりが出てきたら、施工範囲が違う可能性を疑ってください。
レスキューハウス — 面積あたりの基本作業費
| ネズミ・イタチ・ハクビシン等 | ¥14,300〜/㎡(税込) |
| コウモリ | ¥33,000〜/㎡(税込) |
| 事前調査 | 無料 |
この数字を総額と誤読しないでください。㎡単価なので、施工面積が広がれば総額はそのぶん増えます。逆に言えば、「施工対象は何㎡か」を見積書に書かせれば、金額の根拠がそのまま検算できます。8社のなかで唯一、単価×面積という形で内訳を追える会社です。
くらしのマーケット — 出店者の掲載価格帯
| 害獣 | 掲載価格帯(2026年8月時点) |
|---|---|
| コウモリ | ¥8,000〜¥30,000(駆除1箇所) |
| カラス | ¥10,000〜¥40,000(駆除1箇所) |
| ハト・鳩よけ | ¥13,000〜¥41,000(被害場所1箇所) |
| ネズミ | ¥30,000〜¥50,000(延床面積60平米) |
| ハクビシン・アライグマ・イタチ | ¥35,000〜¥60,000(延床面積60平米) |
出典:くらしのマーケット 害獣駆除(害獣駆除カテゴリの累計口コミ5,583件・平均4.88/2026年8月18日確認)。上限まで公開している唯一のサービスで、「予算◯万円以内で収めたい」という決め方をする場合の基準に使えます。ただし出店者は個人事業主を含み、屋根裏全面のような大規模施工は想定されていない出品もあります。
※ 残る5社(ROY・駆除ザウルス・ハウスプロテクト・EMEAO!・ダスキン)は公式サイトに料金表がありません。「◯円〜」という金額を他媒体で見かけても、当サイトでは公式に確認できなかったため掲載していません。
見積書のどこを見るか【7つのチェックポイント】
公開価格が存在しない以上、金額の妥当性は「見積書の書き方」でしか判断できません。金額の大小より、内訳がどこまで分解されているかを見てください。
特に効くのが②の「数量を書かせる」です。レスキューハウスのように㎡単価を公開している会社があるということは、面積で見積もりを立てること自体は業界で成立するということです。「面積は出せません」という説明には根拠がありません。
ここに挙げた7項目は、金額の内訳を追うための基準です。特定商取引法が業者に書かせている法定書面の記載事項と突き合わせる点検は、害獣駆除の見積書チェックリストで8項目に整理しています。見積書と法定書面は別の紙であり、クーリング・オフの起算点になるのは後者です。
追加費用が発生する条件
見積もりから金額が上乗せされる典型的な条件です。契約前に「これらが起きたらいくら上がるか」を書面に残してもらってください。
- 現地調査で被害範囲が想定より広いことが判明した
- 屋根裏の断熱材に糞尿が染み込んでおり、部分補修ではなく交換が必要になった
- 侵入経路が想定より多く、封鎖箇所が増えた
- 建物構造上、足場や高所作業車が必要になった
- 複数種の害獣が同時に確認された(工法が分かれる)
- 深夜・早朝対応で割増が発生した
- 壁内などで死骸が見つかり、解体をともなう回収が必要になった
このうち断熱材の交換が、費用の振れ幅として最大です。屋根裏に上がる前の見積もりでは判断できないため、「断熱材の交換が必要になった場合の単価と想定数量」を先に聞いておくと、当日の判断が楽になります。
害獣によって費用が変わる理由
害獣ごとの価格差は、体格や被害の派手さではなく「法的に何ができるか」と「侵入口の塞ぎやすさ」で決まります。
ネズミ — 唯一、捕獲・殺処分が許可なしでできる
ドブネズミ・クマネズミ・ハツカネズミの3種は、鳥獣保護管理法第80条第1項および同法施行規則第78条第1項により法の適用から除外されており、殺鼠剤・粘着シート・捕獲器の使用に許可が要りません。法的手続きが一切不要な唯一の害獣であり、これが価格が最も低い理由です。詳しくはネズミ駆除業者おすすめで解説しています。ネズミに絞って3社の公開価格を単位ごとに分解したものはネズミ駆除の料金相場にまとめました。
コウモリ — 捕獲手段が法的に存在しない
コウモリ類は施行規則別表第二の狩猟鳥獣に含まれていません。つまり狩猟による捕獲という選択肢がなく、追い出しと侵入経路の封鎖しか手段がありません。わずかな隙間からも侵入するため封鎖箇所が多くなりがちで、レスキューハウスの㎡単価もコウモリだけ33,000円〜と、ネズミ・イタチ・ハクビシン等(14,300円〜/㎡)の2倍以上に設定されています。詳しくはコウモリ駆除業者おすすめ、公開されている3社の価格を単位ごとに分解した解説はコウモリ駆除の料金相場を参照してください。
ハクビシン — 屋根裏の清掃・断熱材が主コスト
ハクビシンは狩猟鳥獣に指定されていますが、狩猟免許・登録・狩猟期間の条件を満たさない一般の方は捕獲できません。実務上は追い出しと封鎖が中心です。屋根裏に住み着くケースが多く、駆除そのものより清掃・消毒・断熱材交換が費用の主因になります。なおハクビシンは特定外来生物には指定されていません(環境省特定外来生物等一覧)。他媒体でしばしばアライグマと混同されている点です。詳しくはハクビシン駆除業者おすすめ、表示価格と実際の支払額が離れる構造はハクビシン駆除の料金相場で解説しています。
イタチ — 侵入口が小さく、封鎖の精度が費用を左右する
イタチは非常に小さな隙間からも侵入するため、封鎖漏れが1箇所でもあると再発します。封鎖箇所数が増えれば費用も増えます。法令面では狩猟鳥獣の指定が「オスに限る」と施行規則別表第二に明記されており、メスは狩猟でも捕獲できません。詳しくはイタチ駆除業者おすすめを参照してください。
アライグマ — 特定外来生物として運搬・保管も規制
アライグマは特定外来生物に指定されており(環境省特定外来生物等一覧)、鳥獣保護管理法に加えて外来生物法の規制も受けます。生きたままの運搬・保管が規制されるため、捕獲後の扱いに手続きと制約が加わります。害獣駆除110番の公開価格でもアライグマが最高額(¥49,500〜)で、ネズミの2.25倍です。ただしこの6区分の価格は加盟店に派遣を依頼するときの下限であり、その仕組みと注釈の読み方は害獣駆除110番の評判|口コミ467件でわかる加盟店方式と料金の実態で検証しています。
ハト・モグラ — 「捕まえられない」ぶん防除設備の費用になる
ハトは捕獲が許可制のため、ネット・忌避剤・防鳥ワイヤーといった設備の施工費が費用の中心になります。モグラは適用除外リストにも狩猟鳥獣にも入っておらず、捕獲には第9条の許可が必要です。害獣駆除110番はモグラの価格を¥30,000〜と公開しています。
高額請求を受けたとき — クーリング・オフという選択肢
害獣駆除は自宅で見積もりを受け、そのまま自宅で契約するケースがほとんどです。この形は、特定商取引法上の訪問販売に該当する可能性があります。事業者の営業所等以外の場所で締結された契約が対象になるためです。
消費者庁の特定商取引法ガイドによれば、訪問販売では事業者に次の義務が課されます(出典:消費者庁 特定商取引法ガイド「訪問販売」)。
- 氏名等の明示義務:勧誘に先立ち、事業者名・勧誘目的・商品の種類を告げること
- 書面の交付義務:商品の種類、価格、支払方法、引渡時期、クーリング・オフに関する事項などを記載した書面を交付すること
- 再勧誘の禁止:契約しない意思を示した相手に、その場でも後日でも勧誘を続けてはならない
- クーリング・オフ:消費者は、法律で定められた書面を受け取った日から数えて8日以内であれば、申込みの撤回または契約の解除ができ、既払金の返還を受けられる
起算点は「施工した日」でも「請求書を受け取った日」でもなく、法定の書面を受け取った日です。だからこそ、前述の見積書チェックで「交付日」と「契約場所」の記載を確認しておく意味があります。書面が交付されていない、あるいは記載事項が欠けている場合の扱いを含め、判断に迷ったら消費者ホットライン188(いやや)から最寄りの消費生活センターに相談してください。
※ 適用除外もあります(営業のために締結する契約など)。事業用物件の駆除は対象外となる可能性があるため、個別の判断は消費生活センターにご確認ください。
害獣駆除の費用を抑える5つの方法
- 2〜3社から相見積もりを取る:金額の妥当性は他社の見積書と並べたときに初めて判断できます。EMEAO!は公式サイトで「一括見積もりサービスではありません」と明示しており、審査済みの業者を最大8社まで紹介する仕組みです。見積り自体は紹介された各社と個別にやり取りします
- 公開価格のある業者を1社は候補に入れる:レスキューハウス(㎡単価)か害獣駆除110番(害獣別最低価格)を混ぜておくと、他社の金額を評価する物差しができます
- 被害が広がる前に相談する:清掃・消毒・断熱材交換は被害範囲に比例します。足音に気づいた段階なら封鎖中心で済む可能性があります
- 追加費用の条件と上限を書面化する:「調査後に変わります」で契約せず、変動要因ごとの単価を記載させてください
- 火災保険・自治体の制度を確認する:建物損傷の修繕費が補償対象になる場合があります。自治体の支援については害獣駆除の補助金・助成金にまとめています
よくある質問(FAQ)
Q. 害獣駆除の料金相場はいくらですか?
A. 業界共通の相場表というものは存在せず、業者ごとに価格の見せ方が異なります。2026年8月11日時点で公式サイトに価格を公開しているのは3社で、害獣駆除110番はネズミ・害鳥22,000円〜、コウモリ28,600円〜、モグラ30,000円〜、ハクビシン33,000円〜、イタチ39,600円〜、アライグマ49,500円〜(いずれも税込・最低価格)、レスキューハウスはネズミ・イタチ・ハクビシン等14,300円〜/㎡、コウモリ33,000円〜/㎡、くらしのマーケットは出店者の掲載価格帯としてコウモリ8,000〜30,000円、ネズミ30,000〜50,000円、ハクビシン・アライグマ・イタチ35,000〜60,000円を公開しています。他の5社は料金表を公開しておらず現地調査後の見積もりで確定します。
Q. なぜ記事によって「相場」の金額が違うのですか?
A. 価格の提示方式が4種類あるためです。面積あたりの単価で示す業者、害獣ごとの最低価格で示す業者、出店者の掲載価格帯で示すプラットフォーム、そもそも公開しない業者が混在しています。㎡単価を集めた記事と最低価格を集めた記事では、同じ害獣でも数字が一致しません。金額を比較するときは、それが何を単位にした数字なのかを先に確認してください。
Q. 料金が高額になるのはどういうケースですか?
A. 被害範囲が広い、侵入経路が多い、屋根裏の断熱材に糞尿が染み込んで交換が必要、清掃・消毒の範囲が広い、足場や高所作業車が必要、複数種の害獣が混在している、といった条件が重なると金額は上がります。これらは現地調査で初めて判明することが多いため、契約前に「どの条件でいくら上がるか」を書面に残してもらうことが重要です。
Q. 見積もりより高額な請求をされたらどうすればいいですか?
A. 自宅など事業者の営業所以外の場所で契約した場合、その契約は特定商取引法の訪問販売に該当する可能性があります。訪問販売では事業者に書面の交付義務があり、消費者は法律で定められた書面を受け取った日から数えて8日以内であれば、クーリング・オフによって申込みの撤回や契約の解除ができます。まずは消費者ホットライン188(いやや)や最寄りの消費生活センターに相談してください。
Q. 害獣駆除費用は火災保険で補償されますか?
A. 契約している保険の補償範囲によります。駆除の作業費そのものは対象外とされることが一般的ですが、害獣によって生じた建物の損傷の修繕費用については、契約内容によって補償対象になる場合があります。判断は保険会社ごとに異なるため、必ず証券番号を用意して保険会社に直接確認してください。
Q. 害獣駆除費用は経費や医療費控除の対象になりますか?
A. 税務上の取り扱いは個々の状況によって判断が分かれるため、この記事では断定しません。事業用資産の修理・維持にかかる費用の取り扱いは国税庁タックスアンサーNo.5402「修繕費とならないものの判定」、医療費控除の対象範囲は同No.1120「医療費を支払ったとき」に基準が示されています。適用の可否は税務署または税理士に確認してください。
まとめ — 金額を判断するための3つの基準
「害獣駆除の相場」という単一の数字は存在しません。代わりに使えるのは次の3つです。
- 害獣ごとの順序関係:ネズミ(1.00) → コウモリ(1.30) → モグラ(1.36) → ハクビシン(1.50) → イタチ(1.80) → アライグマ(2.25)。害獣駆除110番の公開価格から算出した倍率で、業者が変わってもこの順序は大きくは動きません
- 単位の確認:総額なのか、㎡単価なのか、最低価格なのか。レスキューハウスの14,300円〜は㎡単価で、総額ではありません
- 内訳の分解度:「一式」で終わっている見積書は比較不能です。面積・封鎖箇所数・清掃消毒・断熱材・廃棄物処理を分けて書かせてください
そのうえで2社以上から見積もりを取り、契約は自宅で即決しないこと。自宅で契約した場合は書面の交付日から8日以内であればクーリング・オフができる可能性がある、という事実だけでも、その場の判断は落ち着きます。
